オーストラリアの子供たちの英語勉強法、「フォニックス」とは?

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海外への旅行や留学などが難しい今の状況、

それでも将来を見据えた子供たちへの英語学習の機会は確保したいものです。

特に子供たちの脳の発達段階において大切な幼児期の英語学習体験は、大人になってからそのスキルレベルに差が付く要因のひとつです。

では日本にいながらも、ネイティブのような綺麗な発音や実践的なリスニングスキルを身につけるには、どのようにしたら良いのでしょうか?

今回は、実際にオーストラリアの幼児期の子供たちが取り入れている英語学習法、「フォニックス」についてご紹介していきたいと思います。

 

「フォニックス」とは?

フォニックスとは、テキストと実際の発音との間に一定の規則性を設けることで、単語や文章を読んだ際にその発音をしやすくさせるために考えられた学習法のひとつです。

最近では日本でもインターナショナルスクールやプリスクールなどを中心に、このフォニックスが取り入れられているので、ご存知の方も多いかと思います。

欧米圏はもとより、ここオーストラリアにおいてもこのフォニックスによる英語学習は様々な教育シーンで活用されています。

 

 

楽しく学べる、「Jolly Phonics(ジョリー・フォニックス)」

実はフォニックスにも、様々な種類があります。

その中でもグローバルスカイ・エデュケーション・グループのアーリーラーニングセンターが導入している「Jolly Phonics (ジョリー・フォニックス)」は、子供たちが楽しみながら学べるように考案されたアプローチです。

このアプローチにおいては、シンセティック・フォニックスと呼ばれる、初めに文字の音を理解し、次に音を混ぜた単語の発音を理解する方法を用いることで、英語の読み書きスキルを向上させることができるのです。

また、文字の音は全部で7つのグループ・42種類に分類されており、それぞれの音と共に子供たちのやる気を引き出すようなアクションが組み合わされていて、子供たちが飽きずに好奇心を持って自ら学習を進めていけるように設計がされています。

子供たちが文字の音を習う際には、早期から単語の組み立てができるように、アルファベット順ではなく、ある一定の順番で学習をしていきます。

 

 

ジョリー・フォニックスで学べるスキル

 

”文字の音”

7グループ・42種類の文字の音を学ぶことができます。この音には、アルファベットの音だけでなく、sh、th、ai、ueなどの文字の組み合わせによる音も含まれています。

 

”文字の形成”

工夫された視覚的アプローチにより、文字の形の成り立ちとその書き方について身に付けることができます。

 

”文字や音の組み合わせ”

楽しみながら読み書きを行ううちに、自然と文字の音を組み合わせる方法を学びます。

 

”例外的な単語”

一部の単語には基本的なフォニックスのルールには則していない特殊な綴りがあるため、例外的なパターンとしてこれらを学びます。

 

このようにジョリー・フォニックス・プログラムでは、絵文字と物語を使いながら、フォニックス、リーディング、スペリング、書き方などについての理解を深めることができるのです。

 

 

日本人の英語レベルが向上しにくい理由

 

(出典:The English Club様 https://english-club.jp/blog/japanese-english-ability/

 

上記の表に記載されていますが、日本人の英語力はアジアの29カ国中26番目というデータがあります。

これまで日本の英語学習法については、主に「読み書き」の学習に重点が置かれてきました。

その結果、「聞く」「話す」といった、対面での実践的な英語スキルが長期的に見ると向上していないことがこの結果に現れているとも言えるのではないでしょうか。

そこで、英語の文字や単語が持つ「音」を正しく学び、幼児期からこれらのスキルを伸ばす芽を育んでいくことが非常に大切です。

テストや受験勉強のためではなく、日常的な異言語コミュニケーションやビジネスシーンにおける英会話が今後は一層求められるようになります。

子供たちの将来に向けて、早期からこれらを見据えた効果的な英語学習を行うためにも、フォニックスは非常に有効な選択と言えます。

 

おすすめのフォニックス学習方法

 

さて、こちらでは子供たちが興味を抱き、楽しく英語のフォニックスの学習を体験できる動画をいくつかご紹介したいと思います。

 

フォニックス A-P I 子供から大人まで発音・リスニングに効果抜群![#134]

 

実際に海外のプリスクールでネイティブの子供たちが英語を学ぶ過程を教師として体験したエピソードはとても興味深い内容です。日本語は「声」の音、英語は「息」の音というコンセプトをもとに、子供たちが好奇心を感じるようなイラストを用いたり、約15分の動画の中で見やすい構成になっています。フォニックスに関する説明もわかりやすくされていますので親御様も必見の内容です。

 

Jolly Songs 42 sounds and vowel song

 

ネイティブの発音によるリズミカルな歌に交えて、文字の音と単語の発音を楽しみながら学習できる動画です。かわいいイラストもついていますので、親子で口ずさみながらご一緒にご覧になってみてはいかがでしょうか?

 

さて、今回はオーストラリアのネイティブな子供たちが現地で英語を学ぶための学習法、「フォニックス」についてご紹介をしてきました。

お子様と一緒に海外渡航や親子留学をご検討されている皆様、ぜひ参考にして頂けたらと思います。(HelloKids事務局 Yuta