今回は実際に現地での過ごし方についてお聞きしたいです。
渡豪前、私はフルタイムで働くワーキングマザーでした。
毎日朝早くから、保育園のお迎え時間ギリギリ(20時)まで息子を預け仕事をしていたんです。
それが親子留学中は、16:00に息子を迎えに行き、公園やビーチに寄って家に帰る日々に。
それまで平日は息子とゆっくり話す時間なんてなかったのですが、ゴールドコーストでは母と子の時間をたっぷりと取ることができました。
美しいビーチで、思いっきり遊ぶ息子を見ていると、心が満たされて穏やかになるのを感じましたね。 毎日クタクタになるまで遊んで、夜21時には息子は就寝、朝は朝日とともに6時には目覚めます。
日本では考えられないほど健康的に過ごしました。
あそこは本当に子どもたちに大人気ですからね。
オーストラリアはどこに行っても本当にキッズフレンドリーで助かります。
レストランやカフェでも子連れで困ったことは皆無ですし、スクールホリデーシーズンやクリスマスの時期は街で子ども向けのイベントが行われていて、お金をかけなくとも楽しめます。
先生方が息子を子どもではなく一人の人間として見て接してくれたことが、素晴らしいなと感じました。
日本の保育に比べたら、こちらは様々な場面で良い意味で子どもたちに自由が与えられています。
それは「自分のことは自分で考えて行動する」ことに繋がります。
このような先生の態度、教育方針が、息子の自立と成長に繋がりました。
一方で、息子が英語で何か言えた時、できなかったことができるようになった時は、これでもかというほど褒めて抱きしめてくれます。
これが息子の自己肯定感を大きく向上させました。
褒められて嬉しいからもっと頑張る、そのサイクルがどんどん加速していきました。
そして、「やっちゃダメ」と言われることも日本に比べて少ない。
思った通りにやってみる、失敗しても「Good try!」と言ってくれる。
もちろん、人に迷惑をかけることはダメ、とはっきり言われますが、自分の好奇心を満たすことならどんどん挑戦させてくれる環境だったと思います。
日本人の先生とは言え、基本的には英語で接してくれますし、甘やかしすぎず適度な距離感で息子と接してくださったことにはとても感謝しています。
おかげで息子の英語力も伸びましたし、何より自主性と積極性がつきました。
そして、いろんな先生に愛され、多くのお友達ができた息子を見ることは親として素直に嬉しかったです。
私もこれから息子がどのような生活を送るのか、親として何をしなければいけないのか、事前に詳しく知ることができました。
その後、大きなトラブルもなく、休むこともなく毎日childcareに通えたのは、全ての先生が日々見えないところでケアしてくださったからだと思います。
息子の様子を見ることができ安心ですし、見ているこちらも楽しくなるような園生活で、「ああ、この決断をして良かったな」と毎日感じていました。
Childcareに通い始めて最初の1ヶ月ほどは、毎朝私と離れる時に泣いていましたね。
これから始まるサバイバルな1日に少し不安になったのでしょう。
当時のことを息子に聞くと、「日本の保育園は全てのことににルールがあって何をすればいいか決まっている。だけどオーストラリアに来たらルールがない。最初の方は自分はどうすればいいのか分からなくて困っていた」とのこと。
その中で息子なりに考え、徐々に適応していったと思います。もちろん先生方のサポートがありました。
通い始めて数日経った頃に、オージーの先生が「彼(息子)は毎朝泣いてるけど、あなた(私)の姿が見えなくなったらピタッと泣き止んで遊んでる。彼は大丈夫。」と教えてくれました。
そして実際、毎日夕方お迎えに行った時に「どうだった?」と息子に尋ねると「楽しかった」と言います。
毎朝泣くけれど「行きたくない」と言ったことは一度もありませんでした。
子どもは親が思うよりも強くて柔軟です。
私も親として息子を信じて手を貸しすぎないこと、我慢して見守る親としての強さを学びました。
はい。
子どもは慣れてからはたくさんお友達もできました。
特にブラジル、ヨーロッパからきたお友達と仲良くなり、毎日そのお友達の話を私にしてくれました。
その後はもう朝も後ろを振り向かず、スタスタとお友達がいる園庭へ向かうようになりました。
街で園のお友達を見つけると、大きな声で名前を呼んで駆け寄って行ったり。
そんなお友達ができたことが、親としてもとても嬉しかったですね。