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オーストラリアの幼児教育の特徴
オーストラリアは人口の約1/4が海外からの移民である多民族国家です。
ヨーロッパ・北米・南米・アジア・中東など、様々な言語や文化、慣習を持つ子供たちとの触れ合いは、お子様自身のアイデンティティや価値観の形成にも大きな影響を与える機会となります。
また、英語学習という側面においても、現地でローカルの子供たちに混じって様々なプログラムやアクティビティ、遊びなどを通じてネイティヴの英語を体験できることは、幼児教育の観点においても非常に有意義です。
日本の幼稚(保育)園との違い
「日本よりも自由に、先生がチャレンジをさせてくれる」
「子供の個性を尊重してくれる」
「良いところを見つけて先生がしっかりと褒めてくれるので、(子供に)自信がつく」
お客様からの感想として多く頂戴するのは、このような内容です。
オーストラリアではEarly Years Learning Frameworkという枠組みが、生後5歳までの子供の学びやその後の小学校入学への準備に関する原理・原則を示しています。
そのベースとなる方向性として「遊びを中心とした学び」特に重きが置かれており、社会性や感情面での発達に加えて、コミュニケーションや言語スキルの重要性が掲げられ、実践されています。
幼児教育発展の背景
オーストラリア政府は2012年にNational Quality Framework(以下: NQF)という幼児教育に関する枠組みを定め、Australian Children’s Education and quality Authority(以下: ACECQA)が主体となり、質の高い教育・保育サービスの提供に取り組んでいます。
この枠組みが定められた背景には、サービスの改善を始め、女性の就労機会の確保により期待される経済効果、そして犯罪率の減少など、様々な方面からの必要性が叫ばれた結果、政府が国を挙げて取り組んだという経緯があります。
幼児教育の枠組み
NQFは、オーストラリアで提供される教育・保育サービスの統制や質的評価を行う指針となるものであり、子供たちの安全や健康、幸福を育むと共に、教育的成果の向上や教育・保育サービスの継続的な改善を主な目的としています。
内容はACECQAによって管理されており、図のようなイメージで構成されています。この中のNational Quality Standard(NQS)では、教育・保育サービスの運営と提供に関する7つのキーとなる指標を設定しています。サービスを提供するチャイルドケアセンターやキンダーガーデンはこれらに沿って5段階で評価をされ、適切な幼児教育を行う基盤が整っているかどうかが判断される仕組みになっています。
このようにオーストラリアでは国を挙げて幼児教育の質的改善が行われており、これらの取り組みや公共投資を通じて、家庭を始め地域社会や経済における持続的な利益を創出することを目指しているのです。
オーストラリアの義務教育
オーストラリアでは4歳未満の幼児の就学前教育は義務教育には含まれておりません。ただし、ゴールドコーストを含むクイーンズランド州では、2017年からプライマリースクールのYear1へ上がる前の年に、プレップ(Prep)と呼ばれる準備教育を受けることが義務付けられました。
プレップは、チャイルドケアセンターやプリスクール、キンダーガーデンなど様々な業態のサービスを通じて、受けることが可能です。尚、入学要件や授業料は学校や所属する州および地域によっても大きく異なります。